December 11, 2003

「書くこと」と「話すこと」

思えば小学生時代から
人からの相談を受けているこどもでした。
でも、自分のこととなると
ほとんど誰かに相談したことがありません。
もちろん、相談することが無意味だと思っているわけではなく、
自分の気持ちを話し言葉にすることが苦手だったからです。
人に話すよりは「書く」ことで、不安と格闘したり、
気持ちを整理することの方が多かったように思います。

カウンセリング場面でも、こちらのほんの少しの促しがあれば
すらすらと自分の気持ちを口にできる方もいれば
「なんとなく」とか「よくわかりません」という言葉で終わってしまう方もいます。
どちらが良い悪いではなく、
「カウンセリング」にも向き不向きがある、ということです。

「書くこと」で、自分の気持ちを整理してきた私自身の経験が
今の「メールカウンセリング」の提供へとつながっているのは確かです。

これも、「話すこと」と同じように、じっくりと自分の気持ちを深めるような
言葉を連ねられる方と、なかなか書き進めることができない方がいて、
やはり、「向き不向き」があることは否定できません。

でも、きっとそれで良いのだと思うのです。

ある方にとっては、「話すこと」が、ある方にとっては、「書くこと」が
そして、ある方にとっては、もしかしたら「描くこと」が
最も適した、「解決方法」になることがあるのかもしれません。

まずは、何かひとつ
「これだったら抵抗なくできる」ということから始めてみて欲しいなあ。
今、不安や悩みを抱えている方に、そうお伝えしたい私です。

(いぬかい)

投稿者 collabo : December 11, 2003 11:01 AM
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