思えば小学生時代から
人からの相談を受けているこどもでした。
でも、自分のこととなると
ほとんど誰かに相談したことがありません。
もちろん、相談することが無意味だと思っているわけではなく、
自分の気持ちを話し言葉にすることが苦手だったからです。
人に話すよりは「書く」ことで、不安と格闘したり、
気持ちを整理することの方が多かったように思います。
カウンセリング場面でも、こちらのほんの少しの促しがあれば
すらすらと自分の気持ちを口にできる方もいれば
「なんとなく」とか「よくわかりません」という言葉で終わってしまう方もいます。
どちらが良い悪いではなく、
「カウンセリング」にも向き不向きがある、ということです。
「書くこと」で、自分の気持ちを整理してきた私自身の経験が
今の「メールカウンセリング」の提供へとつながっているのは確かです。
これも、「話すこと」と同じように、じっくりと自分の気持ちを深めるような
言葉を連ねられる方と、なかなか書き進めることができない方がいて、
やはり、「向き不向き」があることは否定できません。
でも、きっとそれで良いのだと思うのです。
ある方にとっては、「話すこと」が、ある方にとっては、「書くこと」が
そして、ある方にとっては、もしかしたら「描くこと」が
最も適した、「解決方法」になることがあるのかもしれません。
まずは、何かひとつ
「これだったら抵抗なくできる」ということから始めてみて欲しいなあ。
今、不安や悩みを抱えている方に、そうお伝えしたい私です。
(いぬかい)
投稿者 collabo : December 11, 2003 11:01 AM