September 30, 2004

かもしれない

私は、めったに「断定」しない。
カウンセリング場面では、特に。
たいてい
「かもしれませんね」とか
「Aのこともあるし、Bのこともあります」とか
語尾を「・・・」とぼかしたりもする。

メールカウンセリングになるともっと顕著で
ひとつのことを言うのにも、やたらまどろっこしくなったりするが
「決断するのはクライエントである」という点を守るには
けっこう大切なことだ。

これに慣れてしまったせいか、日常会話でも
あまり「断定」ができなくなってしまい、
ただの「優柔不断な人」になっている気もする。

一方、All Aboutで書く文章は、これじゃダメ。

「この資格は役に立つかもしれないけれど
そうではないかもしれない」
なんて書くよりも
「絶対に役立つ資格です!」とか
「この資格じゃダメ!」とか言い切る方がウケは良い。
最初は、相当抵抗があったが、
とりあえず言い切れそうなことは、そう書くようにしている。

ところで、
かつては、周囲からしょっちゅう言われていたのに
近頃はまったく言われないことが2つあることに、ふと気がついた。

1つは、「怒ってるの?」と聞かれること。
(怒っていないくても。
どうも、黙っているとキツそうに見える顔らしい)

もう1つは、「言葉がキツイ」。
これは、親にも先生にも友人にも、ことあるごとに言われた。
何でもビシビシ断定するのはよくないよ、と。

思えば、前職で人前に出ることが多くなってから
「いつも笑っているね」と言われることが増えたし、
カウンセリングをするようになってからは
「言葉がキツイ」と言われることは、ほとんど無い。

性格は、まったく変わっていないので
いちばん身近な家族が聞いたら、きっとブーイングだ。

(いぬかい)

投稿者 collabo : September 30, 2004 09:53 PM
コメント