November 28, 2005

真面目で悪いか

売り手市場と言われる今年、
現場にいると、完全な2極化が起きていると感じる。
複数の内定を手にする学生もいれば
何十社も受けて、未内定の学生もいる。

就職活動で決め手となるのは
能力でも、経験でもなく
いかに上手に自分のことを伝えられるか、
なのかもしれない。

スラスラと話す必要はないけれど
どちらかと言えば、クチ下手だったり
人前で話すのを苦手とする学生に
未内定者が多いように思う。

1時間、じっくりと話をする機会をもらえる私には
彼らがどんなに誠実で、真面目で
真剣にこの就職活動に取り組んでいるかがよくわかる。
しかし、それを伝えるには
面接の数十分はあまりにも短いのだ。

今は「真面目」であることが評価の対象にならず
かえって、軽んじられる
そんな時代なのかもしれない。
「真面目」や「一生懸命」が格好悪いという世の中は
やっぱり何かが間違っているように思う。
「真面目」や「一生懸命」を苦手とする私ですら
そう思う。

ニート担当として脚光を浴びている某S議員が
ある場所で
「読み・書き・そろばんができれば就職なんてできる」
と言っているのを聞いた。

ほんとにわかってんのか?
ため息が出る。

(いぬかい)

まだ読んではいないのですが、気になっているのが
「生協の白石さん」

イメージだけですけど
きっと、この「白石さん」は、
何か変わったこと、面白いことをやってやろうなんて露ほど思わず
ただひたすら真面目に淡々と、自分の仕事に取り組んだのだろう。

目の前にいる学生を見ながら
君のその真面目さが
いつか「白石さん」のように
きちんと評価される時が来るようにと、願わずにはいられない。

投稿者 collabo : November 28, 2005 10:44 PM
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