September 12, 2003

プロフェッショナル

「プロ」の仕事を見るのが好きです。
この場合の「プロ」とは有償、無償は関係ありません。
その場で求められる役割をまっとうするために
最大限の努力をしている姿、という感じでしょうか。

最近、取材を受ける機会があり、「ライター」と
呼ばれる方々とお会いすることが多くなりましたが、
そのたびに「さすがプロ」と感心させられます。

こちらが矢継ぎ早に話す内容をきちんと理解し、
コミュニケーションを取りつつ、さらに話を引き出す・・・

このあたりまでは、「聞くこと」をナリワイにしている私とも
共通している部分かもしれませんが、
「聞くこと」の大変さを知っている身としては、逆に
頭が下がる思いがします。
さらに、録音しているとはいえ、その内容を的確に文章化する
という大仕事が残っているわけです。

私の手元に届いた原稿を見ると、こちらが言いたかったことが
きちんと文字に起こされているばかりか、よりわかりやすく、
魅力的な構成になっていて驚かされました。
そのことを率直に伝えると
「いえ、いぬかいさんのお話がよかったからですよ」
とのこと。
私の話が良かったかどうかはさておき、
彼女にとっては、
「相手からできるだけ多くの有益な情報を引き出し」
「それをできるだけ的確かつ読みやすい文章として再現する」
ことは、ライターとして、ごくごく「あたりまえ」のことなのだなあ、
ということです。

けれど、「あたりまえ」のことを「あたりまえ」のようにできる
ということこそが、「プロフェッショナル」の証しなのですよ、

そう心の中で頭を下げる私なのでした。

(いぬかい)

投稿者 collabo : September 12, 2003 12:15 PM
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