June 23, 2004

巻き込まれ型人生

日頃は、「目標を立てること」、それに向かって「計画を立てること」
の大切さを口にしている私だが、
10年前の私が今の私を見たら、おそらくびっくりするだろう。

計画どおりのことは何一つ無く、
にもかかわらず、目指していた「人の話を聞く」「物を書く」ことを
仕事にしている今の自分を、時折とても不思議に思う。

もっとも10年前には「キャリアカウンセリング」も「インターネット」
も知らなかったのだから、予想できないのは無理もないが、
それにしても、なんと「偶然」に左右された人生だろう。

自分から「取りに行く」と、かえって失敗に終わることが多い私は
どういうわけか、向こうからやってくるモノや人との出会いには
妙に恵まれているところがある。

もちろん、「こうなりたいなあ」という漠然とした思いはあったし、
それを口にも出してきたが、自分が積極的に動いたというよりも、
流れのままにここまで来てしまった感じ。
どちらかというと、望んでいようといまいと、「そうせざるをえない」
ような状況というか、結果的にそうなってしまった、
というようなことが多かった。
単に、「ノー」と言えないだけ、という気もしないではないが。

あるところで、こういう生き方は
目標に向かって着実に登っていく「山登り型」との対比で
「波乗り型」というのだと知った。
どの方向へ進むかは自分の意志で決めつつも、
とりあえず来た波に乗っていくイメージ。

どちらがいいとか悪いとかではなく、
きっとこれが私のスタイルなのだろう、と
最近は半分開き直ってさえいる。

でもなあ。
「波乗り型」って、やっぱりそれじゃあ、かっこよすぎる。
私の場合は、
「巻き込まれ型人生」
これが、ぴったり。

(いぬかい)

投稿者 collabo : June 23, 2004 09:07 PM
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